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道標東京句会二〇〇〇年十二月句会作品(十二月三日)会場 中央区立明石町区民館
膝に手のお辞儀する子や石蕗の花 しげ子
足元のさくら紅葉もつくだ色 吟石
縄跳びの地球にノック二〇〇〇年 湖
舟溜まる佃総出の年の餠 志乃
餠返す男の手や佃賑わいに 蕗子
杵音に佃小走り杵握る 眞智子
ともづなの胸射るきしみ都鳥 史朗
訪ねては色めき立ちぬ櫨紅葉 史子
森稲荷友の餠搗く見そなわせ はつ枝
あ、約束の如隅田テラスの冬桜 幸
紅葉且つ散る丈六兵馬俑伏目 おだまき
陽の音階込め餠を搗く佃衆 洋
石蕗や海女の草履の偏平に 白樹
アフリカ系われらは桜落葉掻く ひろむ
長い間、古沢太穂先生に愛され、育てていただいた道標東京句会は、顧問・幹事の協議の結果、この十二月三日の句会をもって、誠に残念ながら解散することとなりました。
この間の事情について、いまここで明らかにすることは、なにかと差し障りがありますので、控えさせていただきます。また、主宰には松田ひろむが直接お会いして、お話をしたいと考えましたが、叶いませんでした。どうか事情ご賢察下さるようお願いいたします。
道標東京句会の歴史は二十数年前にさかのぼります。記憶によれば内田梨男(故人)・松村酒恵さんを中心とした句会から、太穂先生のご指導により、松田ひろむ・東両二(故人)・森白樹・森洋などが幹事となってからも約十五年以上が経過しています。近年は女性の参加者も増え、初期の男性ばかりの句会から、その様相も一変し、明るく親しみやすい句会として発展してきました。東京句会は東京の会員だけでなく、横浜、埼玉、千葉の「道標」の仲間の交流の場としても重要な役割を果たしてきました。
この間、句会場は東両二さんの関係しておられた両国駅前会館、のちには主に中央区立明石町区民館、勝どき区民館でした。両国、月島、佃島や築地を太穂先生とともに散策したことも、深く記憶に刻まれています。
太穂先生には感謝しても尽くせない思いがあります。
なお、残務整理は、現幹事の協議によって取り計らいさせていただきますが、会計の残金については、太穂先生の講評や、回想、会員作品などをまとめた冊子を作成し、これまでの参加者などに配布させていただく等を予定しています。 どうかよろしくお願いいたします。これまでのみなさんのご厚誼に深く感謝いたします。
2000年12月 道標東京句会 顧問・幹事
森 白樹
根岸たけを
山中 蛍火
松田ひろむ他一同